2009年 04月 16日
透過 |
冬の間、日の入らない裏庭。
午前中に太陽の光が当たるようになると、
ああ、春がやってきたんだなぁと嬉しくなる。
そんな時期になると、北西向きの出窓には、
午後のほんのわずかな時間、お日さまの光が入り
昼間でも電気をつけなくてはならない我が家のリビングルームに
一瞬きらきらと輝く時間が訪れる。
その光は窓辺に置いてあるいろいろなものに反射し、
まるでサンキャッチャーに透したかのように、
あちらで揺らいだかと思えばこちらで煌めき、
まるで逃げまどう光の粒子と鬼ごっこをしているような気分になるのだ。
ある午後、床に座ってお茶を飲んでいたら、
ちょうど煌めきの時間が訪れた。
その日窓辺には水色のグラスに入った庭の花たち。
レンテンローズの向こう側から光が射し込んだ。
きれい!!
思わずカメラをとりに行き夢中でシャッターを切る。
光と影。
明るさと暗さ。
両方あってひとつ。
これはすべてのものに通じるのではないか…と思う。
光が移動する。
さっきまで光のあたっていたレンテンローズが陰になり
ビオラが光る。
家にいながら地球の自転を感じるひととき。
赤い蝋燭の炎のようなのはハゴロモジャスミンの蕾。
つぼみは赤いのに咲く花は白。
味わいの春は
ウドの酢味噌和え。
五感で季節を感じられることに幸せを感じる。
庭の山椒の葉っぱ。
ウドと一緒に噛みしめると
ふわっと鼻腔に
香りが広がる。
by fresh-fresh
| 2009-04-16 10:17
| うちの植物たち